どもの予防成長管理

子どもの予防成長管理
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予防成長管理の全体像

当院ではお子さまの永久歯が生えそろうまでの成長ステージを11ステージにわけて、ご説明や一緒に管理させていただく内容を明確にしています。「いつ?」「何を?」「どうすればよいのか?」を知っていただき、確実に一歩ずつ進めることを大切にしています。
以下の図のA〜Dで示した内容は、各ステージにおける中間目標であり、お口の成長においてダイナミックな変化がおこる成長ポイントでもあります。Eは乳歯を失わないという一貫した目標です。

予防成長管理の全体像

中間目標をクリアするために、各ステージにおいて「説明健診」をいたします。これからおこるお口の変化やむし歯予防、歯ならびなどについて詳しくご説明いたします。トラブルを未然に防ぎ、より健康に育むためには「事前に知っていること」が最も重要だからです。
ここでは中間目標についてお話しさせてください。

( A )
妊婦さんになってから乳歯の前歯が生えてくるまで

妊婦さんは歯周病やむし歯になりやすい口腔内環境です。妊娠中に歯科健診を受診し、ご自身の歯をお守りください。お母さまの健康は赤ちゃんの健康につながっているからです。
ご出産されると、お子さまの健康な身体とお口の育みが始まります。「とにかく何歳までに何をさせる」ではなく、子どもが「正しい発達をしている」ことを確認できるノウハウを持つことが大切です。
この時期のゴールは、親御さんのお口の確認と、赤ちゃん成長をしることです。

( B )
乳歯の前歯が生えてきてから20本そろうまで

あくまで目安ですが6ヶ月から2歳ころです。ご自身できちんと歯を磨くことはまだできませんので、食後に親御さんがお子さまの歯を磨きます。お口を長く開けていることも難しい時期です。むし歯になりやすい場所を歯ブラシと子ども用のフロスも使って効率良くケアします。
この歯磨きを習慣化することまでがこの時期の目標です。はじめから上手に歯を磨かせてくれるお子さまは少ないです。ゆっくりとで構いませんので、一歩ずつ進めていきましょう。

( C )
乳歯が生えそろってから永久歯が生えてくる直前まで

乳歯が生えそろったらお子さまご自身で歯を磨く練習を開始します。ここまでむし歯が1本もないお子さまでも、永久歯が生えてくる6歳を越えると治療で来院される方が増えます。原因はいろいろありますが、小学生になり親御さんの見守りから離れることもそれにあたります。ご自身で歯をきちんと磨けるように一緒に見守らせてください。
歯ならびの管理改善もはじまります。永久歯が自然ときれいにならぶための乳歯の歯ならびはいわゆる「すきっ歯」の状態です。

( D )
生えかわりがはじまり永久歯が全てそろうまで

これまで親御さんと頑張ってきた予防が実る時期です。ご自身で歯をきちんと磨け、定期健診で健康チェックを繰り返し、12歳ころまでむし歯のないお口を目指します。
生えかわりは、健全なあごの成長と、乳歯の正しいガイドがあって成り立ちます。もしもの時は早期に改善するご提案をいたします。

確実に一歩ずつ育む
「 予防成長管理 」